新人SE教育に使えるコーチング技術

コラム

新人SEの教育お疲れ様です。

新人SEに対する教え方や伝え方でなやんでる先輩SEのみなさんに、気をつけておきたいポイントをご紹介します。

 




目の前の業務についてだけ教えて行くと立派な「社畜」になる

まずは目の前の業務をこなせるようになるためにあらゆることを教えていかなければなりません。

しかし、毎日それだけやっていると当たり前ですが

目の前の業務をこなせるようになるだけの人になっていきます。

 

そうなるとどうなっていくかというと別の現場に移った時にまた同じようにその現場の業務スキルをゼロから学習し、目の前の仕事をこなして行くだけの作業員となってしまいます。

あたりまえじゃないかと思うかもしれませんが。

われわれは「技術者」ですよね。システム”エンジニア“ですよね。

 

この記事にたどり着いた皆さんはおそらく自己研鑽ができる、もしくはIT関連技術が好きな「エンジニア」さんなのだと思います。

だから、「勉強しなきゃ!!」と焦らずとも好奇心でいろんなことにアンテナを張り、業界の情報を入手し、手を動かして学んでしまっていませんか?

 

新人SEにとって大事なのはこれから「エンジニア」としていきて行くためのベースとなる部分。

 

この業界とスキルへの興味です。

 

新人SEを導くコーチング

指導すると一言に行っても様々です。

まずはじめは「教える」から始まると思います。

それ以外に何が??と思った方はぜひこの続きを読んでいただきたい。

 

「指導する」には「教える」の他に「支援する」があります。

 

まずは業務の内容を教えていきます。

その後、教え切ったら、また教えますか?

 

おそらく新人君は1度言ったくらいではできません。

 

また同じことを聞いて来ると思います。

 

極端に言えば

その時に「答え」を教えてしまうのか、

考えさせるのかの違いになってきます。

業務の効率を考えれば、答えを教えた方が早いじゃん!って思うかもしれません。

しかし、答えだけ教えてしまうと「なぜそうしなければならないのか」に新人SEはたどり着くことができません。

 

その辺は徐々に覚えてもらえば、、、と思ったあなた。

新人SEくんらの頭をなめてはいけない。

 

これまでできなかったことがなんのきっかけもなしにできるようになるわけがない。

 

この気づきとプロセスへ目を向ける「支援」をここではコーチングと呼ぶことにします。

 

プラスのストロークとマイナスのストローク

 

ストロークとは「影響」とでもとらえて置いてもらっていいと思います。

マイナスのストローク

威圧的、攻撃的、否定的、な表現や相手の逃げ場がなくなるようなアプローチをマイナスのストロークといいます。

意外と心に負担がかかるのがこのマイナスのストロークです。

「なんで遅刻したんだ!?」

「なぜそれくらいのことできないの?」

「他の新人ならこんなのできるよ」

などなど、嫌味爆発の指導文句もマイナスストロークだと思いましょう。

老害パワハラの始まりです。

 

プラスのストローク

新人君に対する事実の承認、人格の承認、存在の承認、「喜び、優越」へのアプローチをプラスのストロークと言います。

 

これだけ聞くと甘やかすように聞こえるかもしれませんが、「褒めて伸ばす」手段の”ひとつ“と思ってもらえばいいでしょう。

 

ではプラスのストロークを使った指導方法例として3つの質問ほうほうを紹介します。

 

過去の質問・未来の質問

過去の質問とは事実を問いただすような質問です。

「なんで遅刻したんだ!?」

というようなものですね。オコです。オコ。

先輩として叱るのは当然です。

 

それを未来の質問に変えてみましょう。

「これから遅刻しないためには何が必要かな?」

 

ちょっとやんわりになりましたね。

なぜ遅刻したのか、という過去の事実確認から問題定義するのも悪くないように考えられますが、

未来志向で結果を得るほうがすんなり新人SEくんも受け入れらせそうな気がします。

 

閉じた質問と開いた質問

閉じた質問とは、選択肢が決まっている質問です。

開いた質問とはその逆で、相手次第で答えがかわる質問です。

 

閉じた質問

りんごとみかんとどっちがすき?

二者択一の問いかけです。

例の問いがあまり良くないのですが、このように二者択一のような問いかけが連続するといつか相手の答えはどん詰まりします。

 

開いた質問

フルーツの中で何が好き?

この場合、何を答えても正解です。

出て来た答えにあわせてさらに開いた質問をおこなっても、

相手次第の問いかけであるためどん詰まりしにくい問いかけと言えます。

 

開閉はバランスよく

どちらが良いか、ではなく、双方バランスよくつかうのがよいです。

 

まずは選択肢を与えてみて、

出て来た答えにあわせて開いた質問をして行く。

 

もしくは、

 

自由に回答させて関連づけて、選択肢をつけて誘導していく。

 

などなど。

 

否定の質問と肯定の質問

ここがプラスのストロークの醍醐味となります。

 

否定の質問とは

否定の質問とは、相手の行動やアプトプットを認めない質問のことです。

 

例えば、

「なぜ予定通りにプログラムができなかったのか?」

など。事実確認は必要なのですが

向こうだって間に合ってないのはわかっているのです。

 

肯定の質問とは

相手の存在や結果を認めつつ先に進ませてあげる質問です。

この場合、

「どこまでやれたのか?」

という質問のしかたになるかと思います。

 

もちろん、間に合わないのであれば事前に連絡がほしいですよね。

そこはまたホウレンソウの講座でやることにしましょう。

 

新人SEを導くコーチングまとめ

どうでしょうか。

すこし甘いと感じられたかもしれませんが、

思いの外、心が傷つく人もいるのです。

 

そんなやつ雇うからだろ!って思うかもしれません。

それは人事部に言ってくれ。

 

新人のためにではなく、あなたのためにコーチングという考えを紹介しました。

これを活かせるかどうかはあなた次第です。