夕方、仕事を終えて保育園にお迎えに行き、子どもを連れて家に帰る。
玄関のドアを開けて、カバンを床に置いたその瞬間。
頭の中に浮かぶのは、毎日ほぼ同じ言葉でした。
「・・・夕飯、作りたくない」
正直、それ以外のことは何も考えられないくらい、体も頭もクタクタ。
でも、ホッとする間もなく、すぐに次の声が自分の中から聞こえてきます。
「こんなこと思うなんて、ダメな母親だよね」
「ちゃんと夕飯を作らなきゃ」
「みんなやってるのに、私は何してるんだろう」
誰かに言われたわけじゃないのに、
一番厳しい言葉を投げてくるのは、いつも自分自身でした。
もしあなたも今、夕飯の時間が近づくにつれて心が重くなっているなら。
少し前の私と、同じ気持ちかもしれません。
だからまず、これだけは伝えたいんです。
夕飯を作りたくないと思うのは、怠けているからじゃありません。
作りたくない=母親失格?
私がそう思い込んでいた理由
私の家は共働き。
子どもはまだ小さく、夕方から夜にかけては、ほぼワンオペです。
仕事を終えて、保育園に迎えに行って、
「今日こんなことがあったよ」と話を聞きながら帰宅。
途中でぐずり出す日もあれば、抱っこをせがまれる日もある。
家に着いたら、
- 保育園の荷物を片づけ
- 洗濯物のことを思い出し
- 下の子の機嫌を気にしながら
それでも頭の片隅では、早く夕飯を作らなきゃと焦っている。
今思えば、この状況で「作りたくない」と思わない方が不自然なのに、
当時の私は、それでも自分を責めていました。
なぜかというと、心の奥に、こんな思い込みがあったからです。
- 母親なんだから、手作りして当たり前
- 子どもの健康は、私が守らなきゃ
- 夕飯を手抜きしたら、愛情が足りない気がする
私は、自分で言うのもなんですが
真面目で責任感が強いタイプだと思います。
ちゃんとやる基準が、気づかないうちにものすごく高くなっていました。
疲れ切っている今の私より、頭の中にある理想の母親像のほうが、いつも優先される。
そのギャップが、夕飯の時間になると一気に苦しさとして押し寄せていたんです。
真面目な人ほど、夕飯前に心が折れやすい
今ならはっきり言えます。
夕飯前の私は、もう十分すぎるほど頑張っていました。
- 仕事を終えて
- 保育園へ迎えに行き
- 子どもの話を聞きながら帰って
- 荷物を片づけて
- 下の子の機嫌も見て
この時点で、エネルギーはほぼ空っぽ。
それなのに、
「さあ、栄養バランスの取れた夕飯を作ろう」
なんて、簡単に切り替えられるわけがありません。
それでも当時の私は、
「作りたくない」
↓
「私はダメな母親」
という流れで、
何度も何度も、自分にダメ出しをしていました。
今振り返ると、
夕飯がつらかった一番の原因は、
料理そのものよりも、自分を責め続けていた時間だった気がします。
「ちゃんと作らなきゃ」という呪縛の正体
ある日、ふと考えました。
「ちゃんとした夕飯」って、何なんだろう?と。
- 手作りじゃないとダメ
- 品数は多いほうがいい
- 栄養バランスは完璧じゃなきゃ
でもそれって、元気で余裕がある大人がいる前提の話。
毎日、仕事と育児でエネルギーを使い切っている状態で、
同じ基準を自分に求めるのは、正直きつすぎました。
「作りたくない」と感じるのは、
怠けでも、甘えでもなくて。
「もう限界だよ」
という心からのSOSだったんです。
それに気づけたとき、
少しだけ自分に優しくしてもいいと思えるようになりました。
子どもに本当に必要なのは「完璧な夕飯」じゃない
私が変われたきっかけは、
「子どもは何を覚えているんだろう?」と考えたことでした。
きっと子どもが覚えているのは、
- ママがイライラしていたか
- 怒鳴っていたか
- それとも、一緒に笑っていたか
メニューの内容より、
その場の空気のほうがずっと心に残るはずです。
- お惣菜の日があっても
- 宅配おかずに頼っても
- パンとスープだけの夜があっても
ママが少し穏やかでいられるなら、それで十分な日もある。
夕飯を作らなかった日があっても、私の愛情が減るわけじゃない。
そう思えるようになってから、
夕方のあの重たい気持ちが、少しずつ軽くなりました。
まとめ|「作りたくない」と思う日は、作らなくていい
夕飯を作りたくないと思うのは、
あなたがダメだからではありません。
それだけ、毎日を全力で生きている証拠です。
夕飯は、
母親の価値を測るテストでも、
愛情を証明する場でもありません。
今日を無事に終わらせるための手段です。
もし今夜、「今日は無理だな」と思ったなら。
作らない選択をしてもいい。
それは逃げじゃなく、あなたと家族を守る、立派な判断です。
頑張りすぎなくて大丈夫。私はそう気づいて、少し楽になれました。
今まで悩んだあなたも、
100点満点のお母さんです!
気楽にやっていきましょー





